WebサイトにおけるIEの対応バージョン

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Webサイトを構築する際、IEのどのバージョンまで動作保証するか、いつも悩みます。

そこで弊社では、以下の理由で “Internet Explorer 9” 以降を基本的な対象とすることにしました。

  1. 2012年3月27日より、日本で Internet Explorer の自動アップグレードが始まった。
  2. 2014年4月9日(日本時間)をもって、Windows XPのサポートが終了した。

1. 2012年3月27日より、日本で Internet Explorer の自動アップグレードが始まった。

マイクロソフトやセキュリティ関連企業・団体からは、悪意のある攻撃に備えるため、OSやブラウザのバージョンを常に最新の状態にすることを強く推奨しています。その一環としてマイクロソフトが講じているのが、自動アップグレードです。(同時にマイクロソフトは、アップグレードしたくないユーザーのために、無効にするツールも用意しています)

したがってWebサイトの動作保証の対象とするブラウザのバージョンは、各OSの自動アップグレードで適用されるバージョンとします。このバージョンは、各OSでインストールできる最上位のバージョンであることも理由の一つです。

自動アップグレードにより、IEは下記のバージョンに自動アップグレードされます。

  • Windows XP SP3 → IE8
  • Windows Vista SP2 → IE9
  • Windows 7 → IE9
参考:

2. 2014年4月9日(日本時間)をもって、Windows XPのサポートが終了した。

Windows XP SP3 では IE8 まで自動アップグレードされますが、XPのサポートが終了したため、IE8 は動作保証の対象から外し、 Vista SP2 で自動アップグレードで適用される IE9 以降を対象とすることにしました。

参考:

Windows XP と Office 2003 のサポートを終了させていただきました
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/xp_eos.aspx

ご注意

Internet Explorer 7 および 8 のサポートは終了していません(2014/6/3現在)。これらのサポートはOSのライフサイクルに依存します。

マイクロソフトのサポート ライフサイクル – 製品一覧
https://support.microsoft.com/select/?target=lifecycle&ln=ja

IE8 のサポートライフサイクル
https://support.microsoft.com/lifecycle/?p1=13418

Windows Vista のサポートライフサイクル
https://support.microsoft.com/lifecycle/?C2=11732

Internet Explorer 7 および 8 のサポートが終了していない以上、Webサイトの動作保証もすべき、という考えもあるかと思いますが、同時にマイクロソフト自身がOSやブラウザを最新の状態にすることを推奨し、かつ自動アップグレードも行っているため、弊社ではサポート対象となっているOSで動作する最上位のバージョンを、最低動作保証することにしています。

その他参考ページ

Yukawa